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Channel: 江戸厳愚(えどごんぐ)のぼやき日記
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それでも選挙には行こう!

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 ニーハオッ!(なぜ、中国語?)だいぶお久であったが、皆さんお元気だっただろうか。おれは仕事の忙しさと歯周病で奥歯を一本抜いたことと追突事故でむちうちになったことを除けば、まあなんとか無事に生きておったよ。

 さて、明日はいよいよ祭りですな。ま~つりだ、祭りだ、ワッショイ、ワッショイ♪ちなみにおれは昨日すませてしまったので参加はできないが、安倍死にかけのブルドック首相を乗せた御輿が大炎上するさまをとっくりと見学させてもらうとしよう(正直、二年前自民党に投票したことは、我が生涯最大の不覚であった)。

 少なくとも自民党に入れないのは暗黙の了解としても、どこに投票するかは無党派層にとっては誰もが迷うところだろう。公明党は、マチャミや長井秀和みたいな広告塔に踊らされた熱心な信者が入れるだろうし、民主党は政権が変われば政治が変わると本気で信じている人が入れるのだろう。社民党は土井たか子元党首が、

 「(北朝鮮による)日本人拉致は絶対にあり得ない!」

 と断言してその後間もなく大恥をかいた経緯が未だに記憶に新しいし、日本共産党は他の党のことは口を極めて批判するのに自分の党の代議士なんかが不祥事を起こすとトカゲのしっぽ切りで知らんぷりしてしまう(ちなみに今回は、その自己批判のできない共産党に入れてしまいました。すまん)。

 ここまで書いて、ふと昔のことを思い出した。かれこれ十五、六年ほど前、東京にある日本ジャーナリスト専門学校に通っていた頃のことだ。ある左翼系の講師が、

 「どんなにじたばたしたって、自民党による一党独裁政権が揺らぐようなことはないのだから、せめて我々にできるせめてもの抵抗は投票を棄権することぐらいだ」

 などと世迷い言を言ったことがあった。当時のおれは、変に反論すると単位がもらえなくなるという思いもあったし、親父の長年の洗脳で日本共産党に投票しておけば間違いはないという、薄ぼんやりとした政治認識しかなかったから(今だって大して変わらないが)、ああ、なるほどそんな考え方もあるのかと記憶に留める程度であった。もっともその二年後くらいに、日本新党、新党さきがけといったいわゆる新党ブームで自民党が下野して、それまでの野党や新党で連合政権が発足したことを考えれば、かの講師の発言はいかに的はずれであったかということが証明されてしまったわけだ。まあ、すぐに自民党の逆襲にあって長続きはしなかったけど。

 選挙如きで、今の政治や世の中が変わるはずがない。日本人は長い間、諦念にも似た思いを政治に対して抱き続けていた。それが結局政治への無関心を助長し、経済中心の生き方をして結果的に海外特に欧米からエコノミックアニマルと揶揄される一因となったわけだ。しかし日本人は、いかに自分の国の政治家がオタンコナスであろうが、滅私奉公して会社に尽くしていれば老後は安泰だと信じていた。今やそれすら叶わなくなりつつあることを考えれば、ここで怒りの拳を振り上げなければいつ国民は身勝手な企業やそこから政治献金を受けて弱者をターゲットにした税金を釣り上げることしか考えない理念も理想のかけらもない政治屋共の食い物にされるだけではないか。

 小学校の頃、こんな民話を読んだ。ある村に大きな山があった。その山は村全体を覆い尽くすほどで、そのために日陰となったしまった村では米はおろか他の作物もまるで育たず毎年のように飢饉に見舞われていた。一人の少年が見るに見かねて、この状況をどうにかしようとした。

彼のやり方は実に素朴なものであった。毎日山の頂上まで登り、持ってきたお椀に目一杯土を入れて下山してそれを村の片隅に捨てるというものだった。当然周りは、そのありさまを嘲笑った。そんな事をしたくらいで、あの大きな山がなくなるわけがなかろう、と。少年は愚直なまでにこの行為を何年となく繰り返した。するとどうであろう。ほんの僅かではあるが山の標高が下がってきた。そのことで何人かが少年に同調し、同じような作業をやり始めた。やがてそれは、村人全員を巻き込む流れとなり、十数年後か数十年後かにあれほど村人を苦しめていた山はなくなり、人々は豊かな生活を送れるようになった。

 かつて左翼系文化人や活動家は、武力闘争で勝利しない限り日本という国を変えることはできないと十年一日のように唱え続けていた。だが、そんなことをしなくても平和的、民主的な方法で世の中を変えられるとおれは信じたい。いや、信じている。時の流れは、速やかな時期もあればゆるやかな時期もある。今度の選挙ですぐに変わるという期待はしないほうがいい。しかし、この小さな第一歩がやがて大きな発展へとつながるかもしれない。そう信じて、この記事を読んだ人は明日是非とも自分が信じる人、政党に一票を投じてもらいたい。

 そう、かつてJ・F・ケネディが大統領就任の際、

 「大事な事は、国が国民のために何かをするかではなく、我々が国のために何ができるかということだ」

 そう語りかけた言葉を噛み締めて、どうか投票所に向かってほしい。一人、一人が動かなければ、明るい未来への扉を押し開けることはできないのだから。て、今日のおれってなんかムッチャカッコ良くない?どんだけ~?(あ~あ、全部ぶち壊し……)

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